無病息災や字の上達願う
各地でとんど(2)


空き缶拾いに励むみなさん(馬路町)
[本梅地区・榎麗子情報員]
 本梅町井手の出雲神社で1月15日、とんどが行われました。近くの人達がしめ縄やお札を持って訪れ、それを火の中にくべられ、その火で餅が焼かれていました。

 また、近くの本梅小学校の児童も、1年生から4年生までが各自書き初めを持って集まり、お年寄りの人達に教えてもらいながら、高く上がるようにと工夫をしながら燃やしていました。
 

 
[旭地区・藤原翠子情報員]

旭町印地区では、毎年1月15日は「とんど」の日です。前日にしめ飾りを取りはずし、縁の上手に一まとめにして、家中の神棚とはずしたしめ飾りにお灯明をあげ、ご飯をお供えします。15日の朝には、お灯明と小豆粥をお供えします。

 まず、神主(家の順番制)が薪に火をつけ、1番に氏神様のしめ飾りを燃やしてから、各家から持ち込まれたしめ飾りを燃やし、河川敷の近くでとんどをします。この火に暖まると風邪除けになるといいます。

 お餅を2つ焼き、灰と一緒に持ち帰って神棚にお供えし、残りを家族で分け合っていただきます。お餅は病魔除け、灰は家の周りにまき、火難除けにとのことです。

 また、青竹1本を火の中に入れて油抜きします。家族の中に妊婦がいると、大きな音で弾けたら男の子、小さい時は女の子が生まれる等と冗談が飛び交います。戸主たちは竹を持ち帰り、お箸を作って神棚にお供えし、残りは菜箸などにして使います。

 素朴な行事が絡んでいて、忙しい中にもほのぼのとした心温まる暮らしをする、という伝統があるそうです。
 

[旭地区・宮西佐代子情報員]

 旭町山階地区の鎮守様・天照皇大神社で1月15日、とんどが行われました。前日から地域の人達により準備され、当日は神社脇の公園で正月の御供物や飾り等が、聖なる火で祈りを込めて焼かれ、年頭にあたり家族の無病息災、家内安全を祈願しました。

 ただ、1月15日は休日ではなくなり、子供たちの姿が少なくなったのは残念なことのように思えます。


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