無病息災や字の上達願う
各地でとんど(1)

[吉川地区・美馬久子情報員]

 吉川町子ども育成会と子ども心の教育推進委員会では、1月12日朝6時半から市民体育館北側駐車場で、とんどを行いました。古いお守りやお札、書き初め、しめ飾りを持ち寄り、小正月を祝いました。

 小正月に門松、しめ縄などを焚く風習で、この火に身体をあてると若返るとか、餅を焼いて食べると病気をしないとか、書き初めをかざして高く上がると字が上手になるとか、昔からの文化が今も受け継がれています。

 今年は役員の方からぜんざい、焼き餅も振る舞われ、今年1年の無病息災を祈りました。
 

 
[大井地区・山本勇情報員、光嶋幸子情報員合同取材]

 大井町南金岐では、どんど焼きを1月12日の日曜日に繰り上げて区内1か所に集中して行い、燃えさかる炎に今年の年占いをしました。

 正月のしめ飾りや去年のお札やお守りを炎の中に収め、感謝と今年の幸せを祈りました。青竹を炎の中に入れ、頃合いを見て爆竹の如く音響高く鳴り響かせ、今年の盛運を占いました。その竹を細かく割って家に持ち帰り、神仏と出入口に立てかけるとともに、しめ縄を燃やした灰を家の周囲にふりまき疫病除けの行事としています。どんどの火で餅を焼き、無病息災の祈りを込めて家族みんなでいただきます。

 私たちの子供の頃から、こうした風習が親から子に教えられ、今また私たちから子供や孫に教えて、古き良き風習を地域の文化として伝承したいと、今年も区民参加で盛大に行いました。

[千代川地区・俣野正明情報員]

 千代川町北ノ庄の岩城神社で1月15日、どんど焼きが行われました。正月のしめ飾りや古いお守り、お札を持ち寄り、感謝と本年の健康・無事安穏を願って焼き払われました。

 たき火にあたり、ぬくもっておくとカゼをひかないと言われます。昔は千々川を境として北と南でどちらがより高く燃え上がり、大きな竹の割れる音が聞こえるかを競い合い、前夜は竹や松の材料の取り合いをしたものです。

 火のおさまりを待って餅を焼いて持ち帰り、いただいたら夏やせ防止だと言われました。