生きた化石といわれるカブトエビ
豊作を呼ぶカブトエビ発見
[千代川地区・山本俊雄情報員]
 6月17日、千代川町高野林から大成中学校東側、大井神社東の農道を歩いていると、田んぼにたくさんの黒い虫が群れていました。初めはオタマジャクシと思っていたのですが、近付いて良く見るとカブトエビでした。
 この小生物、約3センチで3億年前から形態の変化もなく、「生きている化石」と言われるそうで、田植え後の早苗時期のみに生存して雑草の繁茂を抑え、苗の生長を助けて「草取り虫」との別名で、多く出る年は豊作とか……。
 昔はどこにでもいましたが、近年は農薬のためか姿を消していました。最近では毒性の少ない農薬が使われて、また姿を見せるようになったそうです。とは言っても、田植えの時期に卵からかえって10日ほどで急成長し、1か月ほどで一斉に姿を消してしまう一過性の益虫だそうです。