道元禅師一代記を話す旭堂南鱗氏
道元禅師一代記聞く
神応寺護持会
千歳地区・小泉正男情報員
 千歳町毘沙門の神応寺で三月四日、神応寺護持会が開かれ、西暦千二百年に曹洞宗を開教されたと言われる高祖道元禅師のご一代記を、講談師・旭堂南鱗氏によってユーモアを交えながら、また講談特有の「立板に水」といった口調で、実に分かりやすく聞かせていただきました。
 京都で「文殊丸」として生を受け、十二歳で叔父の良観法眼のもとに走り、出家し比叡山にこもって修業され、その後転々と修業をかさねて色々と「さとり」を開き、越前の永平寺で説教につとめられ、京都で五十五歳にて死を遂げられるという、実に今の時代で思えば短命であったようですが、今から七百五十年から八百年前の話であり、そのときの「さとり」が現在まで、曹洞宗として受け継がれているということでした。