大峰山参りをする亀岡不動講の行者ら
男なら一度は参れ行者さん
[千代川地区・俣野正明情報員]
 亀岡不動講の行者21人が7月7日午前6時、千代川町北ノ庄の八ツ岩大権現社に道中安全を祈願して、例年の大峰山参り(行者参り)に出発しました。
 年々道路の整備がなされ、洞川の宿に早く到着。精進料理の後、心新たに清浄大橋を渡り、全員不動明王の前でお勤めし、男性は山上ヶ丘(1720メートル)山上の蔵王堂へ、女性は稲村岳(1725メートル)蛇之倉七尾山の龍神登拝に向けて「山の行」に別れ、多くの修験者と「ざんげ、ざんげ、六根清浄」の合い掛声がホラ貝の音とともに霊山にこだまし、下界は何も見えない雲海の上を修行している様でした。天気予報は雨と心配しましたが、一行の精進よろしく照りもせず、降りもせずの好天に恵まれ無事に「山の行」を終えました。
 翌8日はホラ貝の合図で6時起床。龍泉寺で「水行」。平均水温5度といわれる霊水に、震えの止まらない人もありましたが、胸までつかっての20分間の修行。錫杖(しゃくじょう)の振る音に合わせて般若心経三丁と諸心云のお勤めを途中で逃れる人もなく全うし、諸寺院へ参詣。勤行を終え朝食の後、面不動、鍾乳洞、大原山と龍泉寺山に架かる大吊り橋(かりがね橋)等の観光をし、本年は途中三輪神社に参拝し、これからの日常生活を健康で過ごせる「里の行」を祈念しつつ帰路につきました。