今も受け継がれている亥の子つき


収穫に感謝し亥の子
畑野町
[畑野地区・畑恒夫情報員]
 豊かな秋の収穫に感謝する「亥(い)の子」が11月8日、畑野町内で行われました。
 亥の子は、11月の亥の日を祝う行事。亥の日が2回ある場合は最初の亥の日、3回ある場合は2回目の亥の日に行われ、本年は11月8日。
 この日は、中学生以下の子供たちが亥の子筒(稲わら1束をわら縄でくくったもの)を持って、午後6時頃から農家の軒下の地面をたたき、「亥の子のぼたもち祝いましょう。1つや2つで足りません。おひつに一杯祝いましょう。蔵にも千石祝いましょう」と言いながら、各家々で1000円程度の祝い金をもらいながら回ります。
 この日農家ではぼたもちを作り、また一際大きなぼたもちを一升枡(ます)に飾り、蔵や農機具にお供えをして収穫に感謝します。今はお供えする家も少なくなっています。