早川氏の講演聴く
老人保健施設「こもれび」
[千代川地区・俣野正明情報員]
 千代川町北ノ庄の老人保健施設「こもれび」で9月25日、早川一光氏を招き「人生老後の過ごし方」と題した講演会が開かれました。入所者百60人、職員、地元の人総勢300人の聴講でした。
 昌頭から、園長に頼まれて良い年寄りにしようと思って来たが、顔を見たら「一筋縄ではこりゃーいかんと感じた」……。時々足を踏みしめ、その音で話を強調し注目を集め、歌と下ネタで笑いの絶えない話に吸い込まれていくようでした。
 常に感謝の気持ちを「ありがとう」と言葉で表せ、老いて聞こえないのは「聞いていかんこは聞くな」、見えなくなるのは「見ていかんことは見るな」、走れなくなるのは「走ってこけたら、骨が折れやすいから走るな」ということと思え。老人が骨を折ったら世話をする者の方が骨がおれる……。
 歌うこと、笑うこと、人の悲しみは自分の悲しみとする思いやりを持て。「返事をせ」「唄え」「すぐ笑ってくれ」。人間として丹熟していく、熟して落ちるときはバサッと落ちよ。もう1日生きていてほしかったと惜しまれ、思われる人生を送れと締めくくられました。